本書は昭和38年に赤木正雄博士が執筆され出版された「砂防一路」の復刻版であり、赤木正雄博士の自伝ともいえる図書であります。　　冒頭では、学生時代の赤木博士が、第一高等学校で新渡戸稲造校長の訓示に感激して、砂防を志した話が生き生きと語られております。　これまで砂防に携わってきた技術者やこれから本格的に携わる若き技術者など、広く多くの方々にご愛読いただければと思います。 目　次・ 砂防への志望とその第一歩 ・ 徳島時代 ・ 淀川流域の砂防廻り ・ 滞欧 ・ 内務省直轄施行の砂防工事 ・ 補助砂防並びに災害砂防工事の施行方針 ・ 農村匡救事業 ・ 学位号の選び方 ・ 砂防協会の発足 ・ 水害防止協議会 ・ 雲原村の災害と農村更生 ・ 二・二六事件 ・ 山梨県の災害視察 ・ 勅任技師室 ・ わが国砂防工事全体計画の作製 ・ 貴衆両院の砂防質問（一） ・ 貴衆両院の砂防質問（二） ・ 砂防事業の基礎確立 ・ 砂防工事の規範・ 第三技術課の設置 ・ 砂防協会の活躍 ・ 砂防工事と河川工事の紛争 ・ 国会の砂防推進 ・ 治水利水両事業の統合問題 ・ 森林の乱伐 ・ 退官 ・ 世界大戦当時の砂防協会 ・ 砂防工事と治水について御進講・ 砂防会館の建設 ・ 終戦後の砂防事業 ・ 治山治水特別会計の設定 ・ 本省に砂防部の新設 ・ 昭和三十六年の梅雨前線と第二室戸颱風 ・ 砂防事業と荒廃地復旧事業 ・ 徳川会長の薨去