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地山補強土工法設計・施工マニュアル
著 者 :地盤工学会 編集
発行(売)元:地盤工学会(丸善)
価 格 :4,180円(3,800円+税)
コード :978-4-88644-087-7
発行年月 :2011年08月
判 型 :A5判
頁 数 :171
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主な内容
平地が少なく,かつ国土が狭隘な我が国では,より広く,より安定に,より低い費用で,道や宅地などのための平面を建設し,維持できるかが古来からの社会的要求であり工学的課題であった。古くから,自然地山の緩い斜面を,安定を保てる限り急勾配のり面に切土をし,また安定を保てる限り急勾配のり面を持つ盛土を建設してきた。 一方,我が国の宿命的な自然環境は,降雨量が多く豪雨が頻繁にあり,また地震活動度がほぼ全国的に高いことである。切土や盛土をする場合は,出来るだけ安定したものを実現する努力をしてきたが,経済力・技術レベルが十分高くなく,社会的要求度も低かった。近代になると降雨・豪雨と地震に対して一定の対処をしてきたが,従来のほとんどは降雨対策であり,地震対策は積極的には行われてこなかった。 しかし,最近ではさらに安全・安心に対する社会的要求度が高まってきて,自然斜面や切土・盛土等の降雨・豪雨と地震に対する耐災性の要求レベルが高まってきた。 このような社会的要請に応えるために開発され,用いられてきた近代的地盤工学の技術の一つが,補強土工法である。 本マニュアルは,補強土工法の一つ「地山補強土工法」の普及と適切な実施を目指して地盤工学会に設置された地盤設計・施工基準委員会WG5 地山補強土工法(平成20~21年度)により,多数の専門家によって作成されたものである。 本書の特徴は,自然斜面・切土のり面だけでなく既設盛土のり面も対象にしていること,引張り補強を基本にしていること,表面材の力学的役割を明確にしていること,排水工を重要視していること,従来重視されてこなかった耐震設計も記述していることなどである。
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